坂口謹一郎

サカグチ キンイチロウ / 1897.11.17 - 1994.12.09

新潟県上越市が生んだ応用微生物学の世界的権威。微生物の働きに着目し、日本酒の醸造に欠かせない麹菌の研究をはじめ、ワイン酵母の発見やペニシリン、うま味等の様々な研究に取り組み、戦前・戦後の発酵・醸造学を牽引。日本のバイオテクノロジーの礎を築き、その功績や影響は国内だけでなく、世界にも及んでいる。ベストセラーとなった『日本の酒』『世界の酒』などの酒に関する著書や豊富な知識、功績から別名「酒の博士」とも呼ばれ、全国の酒造メーカーの杜氏を指導し、醸造地・酒蔵の振興に力を注いだ。

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川上善兵衛

カワカミ ゼンベイ / 1868.03.10 - 1944.05.21

貧困にあえぐ農民の暮らしを豊かにするため、1890年新潟県上越市に岩の原葡萄園を開設し、日本のワイン造りのルーツの1人となった人物。日本の雨が多い気候風土においても、良質なワイン造りができるぶどう品種を10311回にも及ぶ品種交配実験の末に多数作り出し、今日の日本ワインの基礎を作り上げた。中でも「マスカット・ベーリーA」は、赤ワイン用ぶどう品種として日本を代表する品種となっている。ワイン造りの道しるべとなる優れた著書『葡萄提要』・『実験 葡萄全書』等も残しており、「日本のワインぶどうの父」と呼ばれている。

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